仏教文化とコンピューティング中外

2月23日に京都大学で行なわれた「仏教文化とコンピューティング」の記事が中外日報3月2日号に掲載されました。

仏教文化とコンピューティング

以下、中外日報より(全文)

仏教文化は変わるのか

インターネットの普及により、新たなコミュニケーション文化が誕生した。その影響は仏教にも及び、ネット上でのバーチャル寺院開設や、Twitter(ツイッター)を使った法話中継など、情報伝達手段は目まぐるしく変化している。京都大学で2月23日に開かれたシンポジウム「仏教文化とコンピューティング」(主催・京都仏教文化フォーラム、文化庁ほか)では、各方面のメディアで活躍する四入の僧侶をバネリストに迎え、仏教文化とコンピューティングの可能性や未来を議論した。

布教にネットは不可欠。僧侶4人功罪含め関わり議論

シンポジウムには超宗派の僧侶、宗門教育機関の関係者ら約百入が参加。

コーディネーターを務めたメディアコンサルタント・福井文雄氏(真宗大谷派僧侶)は冒頭で、「仏教文化と情報学の接点を探ることが主題。新たなコミュニケーションツールの発展により、仏教文化がどのように変貌を遂げるかを考えたい」
と問題提起した。

東寺真言宗宝善院(神奈川県)の松下弓月副住職は、超宗派の僧侶が集うインターネット寺院
「彼岸寺」の中心メンバーの一人で、Twitterなどのツールを使い情報発信に取り組む。

「仏教の枠組み拡大が目的。誰もがネットを使って情報を発信できる時代。各宗派の祖師たちも、その時代の最新のテクノロジーやメディアを使って布教したはず。ネットでは相手
の言葉で仏教を語るなど工夫している」と若手僧侶の視点から活用事例を紹介した。

サイト上でカウンセリングなどの場を提供し、大学でコンピューティング関係の講座を持つ、竹内純照・大台宗真如堂執事、塔頭吉祥院住職は「必要な情報を必要な人に発信できる
こと。また相互の交流も強み」と有用性を説明した。

登録者数が十万入を超える法話音声サイトの運営や、僧侶で作る仏教エンタメサイト「メリシャカ」を企固した雪山俊隆・浄士真宗本願寺派善巧寺(富山県)住職は、「地方在住の僧侶たち」がネットワークで結ばれ、情報の共有が可能となった」と地方寺院での活用事例を報告した。

使い手の僧侶の資質を問題にしたのは、杉若恵亮・日蓮宗法華寺(京都府)住職。
杉若氏はテレビ・ラジオなどで括躍し、20年にわたり京都の町家で「つきいちボンサンと語ろう会~ボンズクラブ~」を続けている。「大切なことは対人コミニュケーション能力。接点がデジタルでも、対話や人とのつながりはアナログ的まものだと思う」と発言した。

シンポジウムでは、ネットが布教において、不可欠なツールになりつつあるという認識で一致。

一方で、一般入も含め誰もが情報発信できることから、仏教教義変質の可能性、教団の枠組みとネット布教の整合性といった問題点も指摘され、新たなコミュニケーションツールが仏教文化に及ぼす影響を多角的に論じた。

以上、中外日報3月2日号より

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